学生時代、血道をあげた資格試験。
スペイン語専攻の生活で私がどっぷり浸かっていたもの。それがDELEだ。
一言で言うとスペイン語の検定試験の一つだ。
TOEICは英語なんて全然出来ない人も知ってる超メジャーな検定だけどDELEはスペイン語を学んでいる人にしか馴染みがない、とてもマニアックなものだ。しかし、挑戦してみるとハマる。とても魅力ある検定なので、もっと多くの人に知ってほしい。
スペイン語検定との違い
スペイン語の資格といえばDELEよりスペイン語検定がダンゼン有名だ。でも、この二つは性格がまるで違う。
DELEはスペインの文部省が主催する世界中で行われている言語検定。略さず言うとDiploma de Español como Lengua Extranjera(外国語としてのスペイン語資格)の通り、非ネイティブの総合的なスペイン語能力を測る試験である。インドでもアメリカでも日本でも、全く同じ問題なのだ。試験問題に日本語は出てこない。ただ、グローバルに開催してるので世界的に通じる資格である。
対するスペイン語検定は日本の公益法人が主催する資格試験。和文西訳、西文和訳の問題がある。3級以上を取得すると実務翻訳士の称号も与えられる。効力は日本国内に限られてしまうが、受検者はとても多い。
留学やビジネスでどこまでスペイン語が通じるかを知りたいならDELE、将来的に翻訳能力を使って仕事したい人が受けるのがスペイン語検定と覚えていただけらばと思う。
難易度★★★
レベル分けは6段階。
A1→A2→B1→B2→C1→C2の順でレベルが高くなっていく。
私は3回目の挑戦にしてやっとB1を取得した。旅行や短期留学なら問題なくできるレベルだ。
卒業までにC2をとって語学を生かした仕事に就こう!なんて息巻いていた自分が愚かだった。
超甘かった。甘々のクリームあんみつだ。
試験の説明もスペイン語。問題もぜーんぶスペイン語。
ネイティブスピーカーの試験官との会話試験は鬼畜レベルだ。留学経験や普段スペイン語で話さない人は突破が非常に難しい。
活用度★
これほど難しくて、挑戦しがいのあるDELE。問題は世の中での浸透度が低いこと。、この資格だれも知らないんだよ。
履歴書に書いても何それ?って感じ。貴重な面接の時間をDELEの説明に割かないといけなかったりする。
翻訳家や商社に就職でもしない限り、日本にはスペイン語に対するインセンティブもあまりない。
だからこそ、純粋にスペイン語が好きな人のみが挑める、醍醐味のある検定試験なのかもしれない。
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