noteで小説、漫画、掲載してます!

ぴぃこのnoteはコチラ

『学校へ行けない僕と9人の先生』の不登校あるあるは必読!

不登校のススメ

※この記事は2015年5月1日に公開し、2018年12月12日に加筆・修正されました。

スポンサーリンク

『学校へ行けない僕と9人の先生』はめっちゃ良著なのだ!

不登校の話を真正面に描いている作品は珍しいので紹介したいと思います。

『学校へ行けない僕と9人の先生』は、漫画家棚園正さん自身の不登校体験と憧れの鳥山明先生に出会うまでを描いたエッセイマンガ。経験者でしか持ち得ない視点で、不登校児の心理を丁寧に描いています。しかも、棚園さんが私と同じ名古屋市出身ということで、「おお!ブログに感想書かねば!」となりました。

今流行りの萌え絵とは一線を画してますが、画風が古いと言って食わず嫌いすることなかれ!!!

リアルになりすぎずでも子供の世界の深い部分まで描かれています。不登校だった私にとっても「あるある!!」と思えるエピソードが散りばめられています。

教師、クラスメートに不登校の子がいる学生、我が子が不登校している親、不登校の問題に関わるひと全員に読んでほしい一冊です。

※以下、ネタバレも含まれる内容となっています。

きっかけは暴力教師

一人目の先生、大嶋先生は、ただ授業内容がわからないだけの主人公棚橋少年を理不尽に殴り飛ばす。これがきっかけで、彼の学校への恐怖感が起こって学校へいけなくなっていく。

教師の体罰やクラスメートに暴力を振るわれる、または誰かが暴力を振るわれるのを見る。学校で植えつけられた恐怖のイメージは体の小さな子どもにとってとてつもなく抗いがたいものだったのです。

引け目

家でマンガを描きながらも、自室の窓から下校途中の小学生たちを覗く棚橋少年のワンシーンが私は一番心に刺さりました。学校へ行く近所の子たちを見るたび「自分は普通じゃない」「このままじゃ普通になれない」と静かに、だが強く自分を責める。

「学校行きたくない」と自分で言ったものの、引け目に感じているもの。

私も、外へ出るときは下校途中の集団と会わないように時間を合わせていたのを思い出しました。

大人のやさしい暴力

そんな学校になじめない棚橋少年を、周囲の人は一生懸命登校させようとします。

先生が車で家へ迎えに行ったり、隣の教室でうずくまる彼をクラスメート全員で迎えに行かせていたり。

でも、少年はそれは大人の演出でみんな自分を待ってるなんて嘘だと気付きます。

そういうのが、ものすごいストレスなんです!!!

学校はいいものだ、すべての子どもが行くべき場所だと刷り込まれた大人は、「行きたくない」子にもそれを押し付けようとする。そのためにクサイ芝居を打ったりしても、当人にはバレバレなのです。子供は意外と賢い。

周りの嘘に気付きつつ、それを拒否しきれない心情に持ち込むって、善意の暴力だと、私は常々思っているので、こういうズレというものはすごく引っかかるし無自覚でいるべきではありませんね。

形容できない気持ち大切に

不登校も選択肢の一つとして認められている現在。しかし本書の棚橋少年のように、「行きたくない!」という心の叫びを押し殺して無理して登校している子はまだたくさんいると思います。。

そういう子どもたちには、程よい「距離感」や適切な「優しさ」が必要なんだと思います。漫画で読むのに時間もいらないので、多くの大人が読めば、一度自分の考え方と当事者である子供たちの気持ちを相対して見ることができるのではないでしょうか。

学校へ行けない僕と9人の先生 (アクションコミックス)

学校へ行けない僕と9人の先生 (アクションコミックス)

コメント