Twitterでよく散見されるのが「発達障害はモテる・モテない」という持論を展開する人たちです。
俺は発達だからモテない
それは甘え、私はモテてる
みたいな。はっきり言ってすっごく不毛だと思うのです。
スタートラインは定型発達と同じ
定型と発達が唯一スタートラインが平等なのが恋愛だと思っています。
第一印象、つまり容姿で選別がスタートしているのは、定型も発達障害も同じだからです。
容姿がいい発達障害者は、容姿がイマイチな定型発達者よりモテるということは当然あり得ます。
ルックスが普通な私でも、元彼には「一目見ていいな!と思って」と好きになった理由をそう言われました。やっぱり見た目なのかい!と思いました。私自身も見た目がタイプでないと、中身を知ろうとは思えないので、人のことは言えないですが。
二次障害等で身なりが整えられない、だからモテないに繋がる場合もありますが、それは精神疾患を抱えた定型発達の人にも起こることであるので、「発達障害だから」とは言えないと私は考えています。
スタートラインは平等。しかしだからこそ発達障害者にとっては、恋愛が辛い部分もあります。
モテるモテない、の次の段階、恋愛を長続きさせることがよっぽど大事で、しかも障害ゆえの困難さが出てくると私は考えています。
付き合い始めは予想できない困難
発達障害は目に見えない障害です。重度の障害でなければ、第一印象で「この人、発達障害かも」と判断するのは至難のわざ。
付き合ってみて数ヶ月経って、ひょっとすると結婚してから相手が自分の違和感に気づいて関係が破綻することもある。相手をカサンドラ症候群にさせてしまうことだってあるのです。
また、障害の特性で一人の人と深い関係になるのが苦手だと、恋愛が苦しいものになんて早々に別れるという選択を迫られる場合もあります。
私がそうでした。ASDの特性か雑談がものすごく苦手で、彼に合わせて会話をするのが結構大変でした。他にも性生活など様々な問題が起き、結局数ヶ月で別れてしまいまいました。
付き合い始めは上手くいっていて、それなりに楽しいけれど、慣れないコミュニケーションをすることで、次第に心に疲れが溜まって行ったのだと思います。
恋愛は継続が大事だとわかっているのに
無理をせず、自然体で恋愛をする。一言で言ってしまえば簡単ですが、それが難しくて、ついついぎこちない「擬態」をしてしまう。それは多分、正式に診断を受けていてもいなくても、「自分って変だな」と常日頃感じていて、本来の自分を出して相手に嫌われたくないからなんです。
その「擬態」が、恋愛が長続きするのを妨げているんですけどね(経験者談)。
恋愛を継続することがとても大事。一瞬モテても意味ないのです。でも本来の自分のままパートナーと深い関係を築くのは難しい。そんなジレンマを抱えつつ、恋愛に臆病にならない自分でいるために何が必要なのか。模索する日々が続いてます。
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